TOPみんなでつくるリネアストリアウィッグは、わたしと咲く。宗 希優(ムネ キヒロ)「「表現者」であり続けたい」

Instagram:kihiro_k

着用ウィッグ:HEARTBEATボブ

事務職の仕事をしながら、サロンモデル、ファッション、美容モデルやインフルエンサーとしての活動を行っている。
自分を表現するひとつとしてウィッグを愛用中。

2つの「私」

宗 希優(ムネ キヒロ)様の写真
宗 希優(ムネ キヒロ)様の写真

私の名前は、宗 希優(ムネ キヒロ)です。職業はモデル兼OL。モデルの仕事の時はクールで、凛々しい。そんな姿を表現したい。地毛はショートヘアでハイトーンの髪色に染めています。

オフィスの仕事の時は、ボブヘアでダークトーンの髪色。フェミニンな姿を表現するために、ふんわりとしたスカートも合わせたり。「今日の私はイケてるOLよ」なんて今日のファッションテーマを意識する時も(笑)

もっとウィッグが世の中に広まったらいいのにな。だって、ウィッグやファッションで自分を表現することができるから。ウィッグを着用すると、まずファッションからガラッと変わります。そしたら、その1日がわくわくする。新たな自分の一面に出会える気がするんです。

学生時代

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幼い頃から、自分の持ち物や洋服にもこだわりがあった気がします。中学生になると、髪型や着る服すべてが規則に縛られ、自分を表現できないことにどことなく息苦しさを感じるようになりました。

それは授業の中でも。ある日社会科の授業で「色鉛筆で日本地図を描く」という課題があったんです。私は2色の色鉛筆を使い、かっこいい地図を描きました。
しかし、先生が高評価を出したのは、どれもたくさんの色で彩られた地図。評価してもらえなかったことより「多くの人が思っていること」が「正しい」と突きつけられた気がしたんです。

「色彩は個人の感覚のはずなのに、評価をつけられる。みんなと同じ環境で頑張っていたけど、これ以上続けるのは難しい。」この日を境に学校を休む日が多くなってしまいました。

イギリスへの想い

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転機が訪れたのは「イギリス留学」。
昔からヨーロッパが大好きで、特にイギリスの建築物に魅了されています。
30歳のときにイギリスへ留学に行きました。そこで出会った人達が、私の価値観を変えてくれたのです。

イギリスで出会った人達は、育った環境や言語や価値観。すべてが違っていました。だからこそ「こうしなければならない」という固定概念を取っ払ってくれたんです。

特に、年齢に対する価値観を変えてくれましたね。留学先には、私よりも一回り、二回りも年上の人たちも渡英していて「若いから許される」「歳を重ねてるからできない」そういった概念が本当にない。年齢で人を判断していない。「やりたい時がやりどきだ」「年齢なんて関係ない。目の前にチャンスがきたら掴め!」そんな活気のある世界でした。アグレッシブな考え方が私に合っていたんです。本当に夢のような毎日。日本に帰りたくない!と何度も思いました。

ファッションスタイリスト

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イギリスから帰国後。縁があって「ファッションスタイリスト」として働いていました。
仕事内容は、一般の方に向けてファッションコーディネートを提案する仕事です。一緒に買い物に同行してコーディネートを考えたりとか、ご自宅に訪問してクローゼットの中にある洋服から選んだり。

私が選んだ服を着て、出かけた先で「仕事が上手くいった」「恋人ができた」そんな言葉をもらった時が、とてもうれしかったです。お客様が、服を通して「新しい自分の一面」を知って輝いていく。そして、私が選んだものを「自分だと、こんなスタイリングを思い浮かばなかった。センスが良いね」とお客様に言ってもらえること。この仕事を通して私自身も「新しい自分の一面」に気付くことができたんです。

「どうやったらお客様はもっと輝くことができるか」を考えているうちに「どうやったら自分のセンスを磨けるのか」と、どんどん自分への興味がでてきたんです。自分をもっと表現してみたい。モデルになってみたいと。「年齢なんて関係ない、今がやりどきだ!」って(笑)

モデル

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まずは、自分自身と向き合ってとにかく研究。例えば、私は可愛い系の雰囲気ではないだろうから、クールなかっこいい雰囲気をもっと活かしていくべきとか。

インスタグラムを使って、カメラを趣味にしている方に「私を撮っていただけませんか」とダイレクトメッセージをたくさん送りました。メッセージの返事がなかったり、断られてしまって「自分だけが盛り上がってしまったな。なんだか、恥ずかしいな」そう思ったことも何度もあります。

なんとか引き受けていただいた方に撮影データをいただいて、SNSで発信する。それをずっと続けました。功を奏して、だんだんとモデルの仕事のお声をかけていただけるようになりました。 

自分の可能性を信じて、コツコツと納得できるまで続ける。そうすると自ずと見えてくるはず。

これから

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私は「表現者」であり続けたいです。
「表現者」とは「自分の感性を何らかの方法で具体化をする。それに興味を持ってくれる人がいて、人の役にたってる人」と私は思っています。

今の目標は、表現する幅を広げることです。例えば、演劇や絵画、またはダンスとか。興味があることにどんどん挑戦していきたい。失敗してもいい。その時はまたやり直そう。

今の生き方が一番好きです。私らしい。これからも「表現者」として前に進んでいきたいですね。

writer:Naito Shiho

メッセージ

ウィッグで見つけたわたしのHappy New Fashion