恋愛、そして育児
恋愛
ウィッグを着用している時の出会いは「本当の薄毛の私を知ってもらうのはどうしたら良いのだろう」といつも不安な気持ちでいっぱいになっていました。
だから、いつも薄毛の写真も持ち歩きながらタイミングを見て伝えて。
反応を見て……ホッとしたり。
上手くいかなかった恋愛は、自分の容姿を責めて。
恋愛は本当に毎回毎回、自分との葛藤がありました。
そんな中、彼(旦那さん)と出会って心から嬉しかった出来事があったのです。
彼は勇気を出してウィッグをとった私の頭を撫でて
「何でそんなに気になるの?」
「何も変じゃない」
「その笑顔と心は誰にも変えられない」
と言ってくれました。
彼はきっと、私が人目を人一倍気にしていた事に気がついていたんだと感じた瞬間で、同時に彼の優しさを感じた瞬間でもありました。
子どもから教わったこと
そして、子育てをするなかで新たな悩みが生まれました。
それは、薄毛のお母さんということで子どもが「イジメられないか?」というものでした。
そして、家と近所ではありのままの私。
学校や外出する時はウィッグを着用するようにしました。
近所の子どもたちは勿論、小さい頃から一緒に育っている子どもたちや良くお家に来るお友達は、子どもながら私を見て理解してくれていた様子でした。
結果、私が心配していた事は起こらず大きく成長してくれました。もちろん私が知らないだけで、もしかしたら子どもが解決していたかもだけど……だとしたら、頼もしいなと思います。
そんなこんなで、子どもが大きくなった今。
「俺のお母さんは、生まれつき薄毛でスキンヘッドでさぁ」
「髪の毛あったらうざったいのに〜」
「無いのはないで……凄い欲しいらしいよぉ〜」
と、明るい声が聞こえてくる。
そう。気にしてるのはいつも自分だけだと教えられるのです。
だからこそ、今はほとんど薄毛のスキンヘッドで生活し、綺麗を目指してる。