ウィッグの卒業と再会
脱ウィッグとその理由
小学5年生からウィッグの着用をし始めて6年生までの約2年の間ウィッグを着用していましたが、中学校に入学するタイミングで、勇気をだしてウィッグの着用をやめて、薄毛の姿に戻ることにしました。
ウィッグを着用していると、どうしても周りの目を気にしてしまい、やりたいことに集中できなかったことが主な理由でした。
例えば、ウィッグがズレないかな?落ちないかな?風が吹くと困るな?とか……
ウィッグを着用することで気にかけること、不安な事が増えて、大好きだった運動が楽しめなくなっていたのです。
そこで、それならば「隠さずに思いっきり過ごそう!」と中学校への入学を機にウィッグの着用をやめ、そして中学校だけでなく高校を卒業するまでウィッグなしで過ごしました。
ウィッグとの再会
ウィッグの着用をやめて数年がたち大学生になった頃、つけ毛ブームが到来。 久しぶりにウィッグをつけてみたら髪の毛が伸びた様な気持ちになって嬉しくて……その時に「これでオシャレを楽しめる!」と感じたのを覚えています。
そして、ウィッグを着用することでコンプレックスを気にする必要がなくなり、恋愛も自信を持ってできるんじゃないかと思ったこともあり、再びウィッグに目醒めました。 ただウィッグを着用すること(隠すこと)の大変さも知っているし、素の自分も好きでいたいという気持ちは忘れたくなかったから、週末の外出の際だけ着用することにして、大学に行く時はウィッグを着用しないと決めて過ごしてみることにしました。
でもね。やっぱり上手くいかなかった。
小さい頃は不便で仕方なかったウィッグ生活は大人になってみて少し違った。私にとって便利なアイテムとして活躍してくれた。外見を磨きたくてしょうがなくて、その頃の私はウィッグを着用している自分をとても楽しむようになりました。 そして、週末のウィッグの姿が周りの反応も良くて自信にもなり、いつの間にかウィッグの姿の自分が好きすぎて、自宅以外ではウィッグ着用するようにもなっていきました。
その反面で、ウィッグの私が大半を占めるようになるにつれて薄毛の姿へのコンプレックスが強くなり、薄毛の姿がどんどん嫌いになっていきました。 そして精神的にも疲労が増加していくのでした。