脱毛症の方へ脱毛症ご経験者様エピソードちあき様

脱毛症
ご経験者様エピソード ちあき

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ちあき

先天性の乏毛症。色々と自分と葛藤しながらも、ヨガとの出会いをきっかけに脱ウィッグ。
ヨガを通して誰かの助けになればという思いから、現在はヨガのインストラクターとして活動。

Episode1

両親がくれた言葉

幼稚園時代

幼稚園に入園して、初めて周りのお友達に「髪の毛へんだよ〜くるくるパーマ」と言われました。
おままごとをする際には、髪がないからお母さん役ができないこともありました。(今思い返すと子供は正直なぶん残酷だったなと思います)

そして自分の髪の毛が人と違うコトを気にする様になった私は、母親に「どうして私の髪はこうなの?」と聞いたことがありました。
すると母親は笑顔で「神様からのプレゼントだよ〜、貴女だから大丈夫なんだよ〜」と言ってくれたのです。
その時、その言葉を聞いて、私は自分の髪は特別なモノなんだと嬉しかったのを覚えています。

両親が教えてくれたこと

今思うと母親は、私が小さい頃から覚悟を決めて育ててくれたのだと思います。というのも、大人になってあらためて聞いてみたことがあるのですが、私がうまれつき髪の毛が伸びなくて少なかったので、「少しでも普通に過ごせるように」とたくさん気を使ってくれていたそうです。

例えば、
小さい頃からどんどん人前に連れ出して歩いたコト。
頭皮のマッサージをお風呂上がりに必ずやるコト。
など。

そんな母親の想いは、幼い私にもしっかりと伝わっていたと思います。もちろん幼稚園を含めて、外に出ることで嫌な思いをする事もありました。
それでも母親はどんどん外に連れだしてくれて、そして「あなたはあなたのままで素晴らしいんだよ」と教えてくれました。
母親は「可哀想」ではなく「あなたは素晴らしいモノを持ってる」と信じて私と接してくれました。

そんな環境で過ごすことができたからこそ、幼稚園に行くことも嫌だと思わなかったのかなと。
幼稚園に行って嫌な言葉を言われても、家族と居ることで自然と忘れて過ごすことができたのだと思います。

Episode2 幼少期のウィッグライフ