今、感じていること
脱毛症を経験して
子どものころは、脱毛症での治療のこと、見た目のことで、両親も自分も辛く、孤独な思いをした時期がありました。
脱毛症のことで親子関係がこじれて、心に距離ができてしまう時もありました。 でも、今は私が楽しく暮らしている姿や、子育てを見守ってくれるようになり、自然とコミュニケーションも増え、関係性が良くなりました。
大人になるにつれて、カミングアウトが必要な場面がおとずれ、そこで出会った人達が脱毛症のことを受け入れてくれたり、私のことを好きになってくれる人がいる事を知ることができました。その経験が、マイナスからのスタートだった私にとって自信になりました。
日々いろいろありますが、今までの脱毛症の経験から、頑張っていれば誰かが見ていてくれると思えますし、そう思えるのは今まで出会った人達のお陰だと思います。
最近は Aropecia style project japan さんの交流会にも参加しています♪
みんな初めは一人での参加が多いのですが、お互いに気持ちが分かるので、応援しあったりできる関係になれるのが良いですね。
リアルな悩みが出てきて、皆さん泣いたり笑ったりしますが、やっぱり一緒に過ごす時間の中で、笑顔を見られることが嬉しいです。
悩まれている方へのメッセージ
現在はウィッグが進化して、とてもオシャレに付けていらっしゃる方が多いですよね。
私の中では、カツラ=被るもの、隠すもの、料金が高いので長く使わないといけないものでした。でもいつからか、ウィッグ=付けると変身できる、新しい自分を発見できる、手頃に購入できるものに変わりました。
後れ毛、産毛カットの技術が発達しているので、ヘアアレンジをしたり、旬の髪型を試せるのも嬉しいです。
いつも仕事着ばかりなので、休日は違うウィッグを付けてオシャレをすることが、私の気分転換になっています。
お洒落好きな娘がいるので、お店であれこれ言いながら、お揃いのヘアアクセサリーを購入したり、私が昔できなかった憧れのお団子ヘアを一緒に挑戦したりして、お洒落をするのがより楽しくなりました。
ヘアロスでウィッグユーザーの方は、美容室にいく経験がないので、自分が鏡の前で綺麗になったり、客観的にアドバイスをいただく体験が少ないんですよね。
睫毛、眉毛がない方はどういう風に書いたりしたら良いのか分からなかったりして、壁がいくつもあるかもしれません。
その時は、一つ一つの情報を試したり、メイクアプリでいつもは絶対しないメイクを思い切ってしてみたり、やってみると面白い発見があったりするかもしれません♪
可愛くウィッグを付けている方や素頭のスキンヘッドが魅力的な方も沢山いらっしゃいますね。様々な活動をされ、自分の生き方を表に発信するようになってきました。
私の場合、当事者ではない友人が、私の投稿を見てくれて「紫のメッシュをインナーヘアで入れたよ~」と嬉しい報告があったのです。
自分が何気なく発信したことが、誰かの行動のきっかけになっているということにびっくりしています。
私自身、恥ずかしいな、勇気がいる~と思うのですが、自分の内面の気持ちを言葉に出したり、表現してみるということをしている最中です。
昔から自分の気持ちを外に出すのが苦手でしたが、言葉にしていくことで自分の気持ちを少しは整理できるようになりました。今でも上手くいかないことにチャレンジすることが、色々なことに繋がっていくのだと実感しています。
脱毛症という病気は大変かもしれないのですが、自分と向き合ったり、チャレンジする機会に恵まれていると思うので、その経験がいつか強みになると思います。