こんなときどうする? 新ウィッグに切り替えるとき
初めてウィッグを購入するタイミングや新しいウィッグへの切り替えのタイミングなど、不自然に髪型が変わるんじゃないかと不安がいっぱいですよね。
今回は少しでも、そんな不安が解消できるようにウィッグの選び方や、ウィッグの切り替え方法を紹介いたします。
目次
初ウィッグを買う
タイミング
治療が決まったタイミングで購入する場合
「これから抗がん剤治療をします」と決まった時に、早くウィッグを探さなきゃと思われる方が多いと思います。
しかし、その時の地毛の長さが長いと、いざ使用する時のウィッグのサイズ感が分かりづらかったり、地毛のボリュームで頭頂部が膨らみ違和感を感じるというお声も多いです。
そのため、ウィッグを購入する前に地毛を短くカットしておいた方がフィット感が解りやすく、脱毛後にイメージが違ったという点も防げます。
また、カットをしたその日にウィッグを購入されると、周りの方にショートカットの姿を見せていない分、ウィッグのスタイルも今までの地毛と同じスタイルを選びやすくなります。
しかし、カットをして日付が経ってからウィッグに切り替えると、その間にご近所さんや知人、会社の人達に短いショートカットの印象が残り、ロングスタイルのウィッグを選んだときに、「あれ?ウィッグにしたのかな?」と思われる事もあります。
ウィッグにすることが悪いことではありませんし、オシャレ感覚でスタイルを変えることに楽しさを感じている方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、治療中という事を周りに話していなかったり、触れて欲しくない場合も、もちろんあると思います。
その場合は、なるべくカットをしたその足でウィッグ選びに行けるようにウィッグサロンの予約をしておいたり、サイトで購入して準備しておくとスムーズに切り替えられます。
治療開始~10日後に購入する場合
入院中や通院しながらの場合と様々ですが、治療を開始されて1週間くらいまでは副作用で体調が優れないことが多いです。
たまに副作用があまり出ずに、治療したその足でウィッグ選びにサロンへご来店されることもありますが、脱毛は治療を開始した10日後以降から徐々に始まってきますので、それまでは無理をされずにゆっくり過ごされることをおすすめいたします。
体調が優れない…でもウィッグの用意が必要…そんなときは、ぜひご自宅試着サービスをご利用ください。ご自宅にウィッグをお送りいたしますので、ご自宅にて試着、検討をしていただけます。
徐々に脱毛し始めた時に、髪の毛を梳かしたり触ったりすると肩に落ちている毛が気になったり、お部屋や枕に落ちた毛も気になってきます。その時には、ウィッグを着用しておくとパラパラと落ちてくる髪の毛を気にしなくて済むのでおすすめです。
また、ウィッグを脱ぐ際に専用ネットを外すと髪の毛が一緒にくっついてくると思いますので、そっと毛を取りながら専用ネットのケアをしておくと安心です。
また、脱毛中の就寝時は不織布のキャップを被っていれば、朝起きた後、不織布にくっついた髪の毛と一緒にそっと捨てていただくこともできます。
脱毛してからの過ごし方
ウィッグを事前に準備されている場合でも、治療していると頭皮が敏感になり、治療前には感じられなかったウィッグの締め付けや違和感を感じたりすることもあると思います。
その時は、無理をせずにゆったり被れるケア帽子やコットン帽子を被ったり、リラックスタイムにも使えるルームウィッグの着用をおすすめいたします。
しかし、お仕事を続けながら治療される方や自宅などでも家族の前で脱毛姿を見せることに抵抗ある方も多いと思います。その場合は、ウィッグのアジャスターを片方だけ外すことも可能です。
アジャスターを外すと少しゆったり被れるので、締め付け感が少し楽になると思います。両方外してしまうとゆるゆるになって外れやすくなることがありますので注意が必要です。
外し方は襟足のアジャスターのフックを外し、中に引き込まれないように端っこに引っ掛けておくと後できつくしたい時に簡単に戻せて便利です。
ウィッグの傷みによる
切り替え
ウィッグの切り替えに伴う購入時期
ウィッグの傷みが気になるタイミングで購入する方もいますが、なるべく少し傷んできたかな?というタイミングでの購入をおすすめしています。
なぜなら、傷みが酷くなってくると新品に変えた時、綺麗になりすぎて違いを感じやすいからです。
同じようなスタイルを購入される場合は、2つ購入されて隔週で交互に使って頂くのも安心ですよね。
夏場は汗もかきやすくなりこまめに洗いたくなりますよね。
その場合も洗い替えとして交互に使える様に用意しておくと安心です。
切り替えのタイミング
連休明けや、4月になり新生活に変わるタイミングや、新しい職場に移るタイミングなどに切り替える方も多いです。
長さをイメージチェンジする方はこのタイミングで良いと思いますが、徐々に変えていきたい方も多いですよね。
その場合、ショートヘア→少し長めショートヘア→短めボブ→肩にあたるくらいのボブ→鎖骨くらいのレイヤースタイル(もしくはボブ)→セミロングのように少しずつ長くしていくと印象がいきなり変わることがなくウィッグと分かりづらいと思います。
ショート
長めのショート
ショートボブ
ロング
ミディアム
ボブ
ウィッグの「傷み」とは?
人工毛のウィッグは化学繊維毛でできている為、摩擦、静電気によってゴワゴワしてしまい、ブラシが通りにくくなったり、広がってしまいます。特に肩にあたる長さだと余計に摩擦が生じやすくなります。
人毛MIXに関しても化学繊維毛70%、人毛30%で作られている為、人工毛と同じように摩擦で傷んでしまいます。特にカールがあるスタイルは束になり、カールが綺麗に出にくくなります。
人工毛、人毛MIXの静電気対策としては、専用ブラシで毛先から優しく梳かしていき、静電気がたつのを防ぐエッセンスでケアすると長持ちしやすくなります。
人毛100%のウィッグは、地毛と同じで乾燥が一番の大敵です。
対策としては、流すタイプのトリートメントや流さないタイプのトリートメントをしっかりつけてケアすることで保湿してくれます。リネアストリアでは、人毛100%のウィッグをシャンプーした後に乾かす方法として、自然乾燥をおすすめしています。
これもウィッグならではですが、ウィッグには頭皮がないので自然乾燥の方が傷みが少なくしっとり仕上がります。ドライヤーで一気に乾かすとすぐに乾きますが、パサパサして仕上がるので参考までに覚えておいてくださいね。
脱ウィッグ時の
切り替え
いつ外せるの?
治療を終えてから、2か月から6か月程度で髪が生え始め、その後段々生え揃っていきます。
個人差もありますが、始めはうぶ毛のような毛からしっかりとした毛に変わっていきます。
伸びるのが早い方は全体的にショートヘアになってきたらウィッグを外す方も多く、1年~1年半ほどで脱ウィッグされている方もいます。しかし、ショートヘアに慣れていない方は、ボブやミディアムまでご地毛を伸ばしてから外したりと様々です。
ショートヘアに見慣れる為に、脱ウィッグする前は長めのウィッグから徐々にショートヘアに移行をしていくと慣れてきますので、脱ウィッグのタイミングも早いかもしれませんね。
トップだけ伸びにくい場合
治療後、全体的に伸びてくる方もいれば、トップと前髪が伸びにくく全体が生え揃わないという方もいらっしゃいます。
その場合は、トップカバーピースという頭頂部のみカバーするタイプのウィッグがあります。
クリップで固定するので、地毛がまだ弱い毛、細毛の場合ですと、引っ張ってしまったり負荷がかかる場合もございますので、痛くない場合のみおすすめです。
フルウィッグよりも通気性が良いなど地毛との馴染みも良いです。トップカバーピースの長さが地毛よりも長い場合は、提携美容室などで全体のバランスをカットして整えてもらうと、とても馴染みます。注意点としては、同じ場所でクリップを留めていると負荷がかかる事もありますので時々場所をずらしながら着けてみるのもおすすめです。
まとめ
様々なウィッグの切り替え方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回紹介した内容を参考に、素敵なウィッグライフを楽しんでくださいね!