抗がん剤治療中の方へご経験者様インタビューWasabiさま
Model Interview

覚悟を決めて先に進む。
ただ怖いだけに留めずに。

病気の発覚

最初は、首に目立つくらいのこぶ、腫れができて微熱も出て。地元の病院に行きました。
扁桃腺の腫れじゃないかとか言われたんですけど、はっきりした原因がわからなくて。

詳しく調べるために大きな病院に行って、膠原病とかいろんな病気の血液検査をして。
悪性リンパ腫じゃない可能性をまず削っていって、最終的に生検手術でそこを取って検査をして、で悪性リンパ腫と発覚しました。

大きい病院に行った時点で、自分ではこれは悪性リンパ腫だろうと思っていました。
自分で調べるかぎり、症状がすごく似ていて。
生検手術とかその後とか、ひとりで病院に行って。
もうあらかた覚悟というか、できていました。
25歳でした。

治療が始まる

ABVDという抗がん剤を始めて、一度は寛解したって言われたんですね。
退院して仕事にも復帰したんですけど、から咳みたいなのが続くようになって。もうしゃべられないくらいにひどくて、両あばらが疲労骨折するくらい。

結局、悪性リンパ種が肺に行っていて肺が腫れてたみたいです。
肺炎だと思っていたけど、肺の生検手術をしたら、再発が発覚しました。
また入院して、抗がん剤治療が始まるんですけどなかなか合う抗がん剤が見つからなくて、何回か薬を変えて変えて。
やっとBEACOPP(ビーコップ)という結構強い薬らしいんですけど、効く薬に出会えました。

骨髄移植と入院生活

次に骨髄移植の治療が始まるんですけど、これは他人の骨髄じゃなく自分の骨髄をとって移植する治療なんです。

血液の卵である幹細胞をまず取っておいて、体に強い抗がん剤をしてがんを全部殺してから、幹細胞を戻す。戻すことによって回復が早くなるらしいんですよね。血液の卵なので。

再発が発覚した2016年6月から骨髄移植をして退院する2017年3月までは、一時帰宅を除いてずっと入院していました。
血球が下がると免疫力がなくなって数値が下がると無菌室に入ったり出たりで。

天使のエマでウィッグにハマる

入院中も外出許可が出た時には、ウィッグをかぶって外に出たりとか。 最初に他社のウィッグを購入して、その後にリネアさんの天使のエマでウィッグにハマりました。 本当に色んなウィッグを試しましたね。

カラーがグラデーションになっていたり、派手な色のものだったり、安いのとか高いのとか、色んな会社のものとか。
地毛じゃなかなかできないですし、急にロングになったり、短くなったり、カラーを変えたりとか。せっかくだしと思って。

今日この撮影会に来たのも、色んなウィッグを試せたら楽しいなって、そう思って(笑)

病気になってからの変化

思ったのは、友達って意外とドライじゃないんだなって。
私はもっと淡白な関係性なのかなって思っていたんですね。

だけど、病気のことをツイッターで「なったわー」ってみんなに伝えたら、結構熱いメッセージをくれたり、頻繁にお見舞いに来てくれたりとか。

あまり連絡を取っていなかった人と密に取るようになったりもあって。
そんな関係性だったっけとか思いながら、嬉しかったですね。

これから

今は経過観察中です。仕事は今すぐにはできないけれど、学生の時に教員免許を途中までやっていたことがあって、それをもう一回やろうと思って教員資格取得を目指しています。
中学と高校の国語の先生です。あともうひとつあって、外国の方に教える日本語の先生ですね。

外に出る機会がないと体力も戻らないので。
退院前は階段がのぼれなくなるくらいに体力が低下していて。
一度入院中に一時帰宅してバスに乗ろうとした時に、急いだら足がついていかなくて。
それで転んじゃって手足が傷だらけになったこともありました。自分の身体を過信しないように、慎重を期しながら。

メッセージ

ちゃんとした診断名が出るまではすごい怖いとは思うんですけど、早く自分の中で落としちゃうというか、覚悟を決めるというか。それで先に進んで、じゃあその治療法はどんなものがあるかって先を見ていったほうが、怖い怖いってならずにすむかなと。

こんな治療が待っているから副作用はこうだから、じゃあウィッグ買ってみようって思ったり。
ただ怖いってだけに留めないほうがいいかなって。
もちろんならなければいいなとは思うんですけど、色んな事を想定した上で臨んでいったほうが不安は少ないかなって思います。

Wasabi’s
HISTORY
治療・ウィッグ・お仕事など
あれこれ

2015年3月 病気がわかる。
2015年7月 生検手術で首の腫れを採取。
2015年8月 病名・型が判明。
抗がん剤(ABVD)治療スタート。
副作用でだるさ、気持ち悪さ、ゆっくり脱毛。
他社のミディアムウィッグ購入。
2015年9月 リネアストリアの天使のエマ購入。ウィッグにハマる。
2016年3月 扁桃腺が腫れ生検手術。
2016年4月 3月の生検手術の結果は何ともなく、治療も終了し寛解。
仕事に復帰するもすぐ休職。
2016年5月 咳がひどく再入院。咳で肋骨骨折。
髪の毛がもどってくる。
2016年6月 肺の生検手術、再発発覚。
分子標的薬(アドセトリス)治療スタート。
2016年7月 効果がみられず抗がん剤(ESHAP)に変更。
副作用で一気に脱毛、味覚障害。
リネアストリアのボブのウィッグ購入。
2016年8月 効果がみられず抗がん剤(GCD)に変更。
2016年9月 効果がみられず抗がん剤(BEACOPP)に変更。
2016年10月 幹細胞採取。
2017年1月 移植前前処置。
2017年2月 骨髄移植。
手足のしびれ、体力筋力の低下、階段がのぼれなくなる。
2017年3月 退院。
インタビュー日:2017年6月24日

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