ウイッグをずれないようにする方法
ウィッグを着用し始めたばかりの方からよく「ウィッグがすぐにずれてくるので怖くて外に出れない」といったようなお話を聞きます。
その際は、ウィッグのサイズはあってますか?ネットをしっかり固定して着用していますか?
など原因を探しながらアドバイスさせていただくのですが、本日はその時にお伝えしている内容をご紹介していきます。
ウイッグがずれる理由
ウィッグがずれる理由としては主に下記のような場合が考えられます。
かでも特に多いのがサイズが合っていないことだと思いますが、ウィッグのずれを解消するためにも、まずはご自身がどういった理由でズレてきてしまうのかを見つけてください。
サイズが合っていない
自分の頭のサイズとウィッグキャップのサイズが合っていないととてもズレやすくなってしまいます。
対応方法
多少であればウィッグについているアジャスターの調整で対応することもできますが、やはりご自身にあったサイズのウィッグを着用していただくことをおすすめします。
サイズ選びの際に試着することができればそのれが一番なのですが、抗がん剤治療などで脱毛前の方は、脱毛後のことを考えてワンサイズ小さめを選ぶ場合もあります。
ウィッグネットをしっかり着用できていない
ウィッグネットを着用する際に、正しく着用できていないとまとめていた髪の毛が出てきたり、ネットごとウィッグがずれてしまったり、ネットがずれることでウィッグもズレやすくなってしまいます。
対応方法
ウィッグネットを使用している場合は、正しくウィッグネットを着用できているかご確認ください。
そのうえで、必要に応じてピンなどでネットを固定するとより安定させることも可能です。
また、抗がん剤治療などで髪が脱毛中の方は、アンダーキャップを使用するのもおすすめです。
内側がシリコンが付いている場合は、シリコンと地肌が密着ずれなくなりますし、アンダーキャップの表側にマジックテープが付いている場合は、ウイッグの裏側の生地ともはりつきますので、より滑り止め効果があります。
また、どうしてもサイズの合っていないウィッグを着用したい場合や、絶壁の方などで一部ウィッグキャップが余ってしまう場合は、縫い縮めをし、キャップのあまりをなくしてあげるといいです。
縫い縮めとは、アジャスターで調節しても、ずれると感じる方は縫い縮めをおすすめします。
縫い縮めの方法
- 1.後頭部の生地のあまりを表からつまんでみる
- 2.縦に余るか、横に余るかをみて、余る場所を裏から縫うので、余る幅を大体覚えておきます
- 3.裏にして、余った場所をなみ縫いで縫います (この時になるべく髪の毛を巻き込まないようにしましょう)
- 4.なみ縫いにした部分と土台の生地をまつり縫いして、土台の生地と固定しましょう
強風が吹いた
強風が吹いた場合や自転車などに乗っている場合、風にの力でウィッグがずれてしまいます。
対応方法
まずは、サイズのあったサイズのウィッグを着用することですが、そのうえで、両面テープなどを使用し固定してあげたり、帽子をかぶるなどの対策がおすすめです。
アレンジした際の重み
あまり多くないケースではありますが、ウィッグをアレンジした際などに、飾りなどをつけすぎて後ろ側が重くなってしまった場合などは、その重りでズレやすくなることも。
対応方法
極端に後頭部が重くなるようなアレンジを避けるか、アンダーキャップを使用し両面テープなどでしっかりと固定してあげることをおすすめします。
汗でシリコンテープが滑る
全脱毛でシリコンテープ付きのアンダーキャップやウィッグを使用されている方であれば、汗をかいてしまうことでシリコンの滑り止め効果が弱まりズレやすくなってしまいます。
対応方法
どうしても汗をかいてしまう状況になると、事前の対策は難しくなってしまうので、常にハンカチを持ち運ぶようにして、汗をかいた際はトイレの個室などで、一度ウィッグを外して頭とシリコンの汗を拭きとってあげましょう。
また、シリコンに触れている地肌から出る汗には対応できないのですが、ウィッグ用の汗取りパットを使うことで、シリコンより上から流れる汗は吸収することができるので、汗を拭きとる頻度を軽減することは可能です。
汗、皮脂で両面テープの粘着力が弱くなる
全脱毛で両面テープを使用されている方であれば、汗や皮脂が原因で、両面テープの粘着力が弱くなりずれてしまうことがあります。
対応方法
上記の汗でシリコンテープが滑ってしまうのと同じで、どうしても汗をかいてしまう状況になると、事前の対策は難しくなってします。
そこで、両面テープを使用している場合は、両面テープとハンカチ、鏡を常に持ち歩くようにし、粘着力が弱まってきたと感じたら、トイレなどの個室で両面テープを取り換えてあげましょう。
またこちらの場合でも、両面テープの箇所からでる汗には対応できないですが、ウィッグ専用の汗取りパットを使用することで粘着力低下を軽減することは可能です。
ずれ防止の裏ワザ
パッチンピン
ウィッグネットを使用する場合は、アメピンではなくパッチンピンで固定してあげるとより安定します。
下の髪の毛は、おだんごにせず、頭になるべくなじむようにします。
ベロアバンド
ピンが痛い方は、ベロアバンドで止めるのもいいかもしれません。
着用するだけでウィッグのズレを防ぎ、安定感が安定しますし、生え際の汗も吸収してくれるのでおすすめです。