医療用ウィッグとは?
ファッション用ウィッグとの違い
最近よく目にする「医療用ウィッグ」という言葉。
これから抗がん剤治療を始められる方などはウィッグを選ばれる際に、「医療用ウィッグ」を選択した方がいいのか、迷われるかと思います。
一方で、「ファッションウィッグ」と言う言葉もよく目にします。
これは若い方がイメチェン用に使用するというイメージが強いかと思います。
今回は、「医療用ウィッグ」と「ファッションウィッグ」の違いや、その定義などを「医療用ウィッグ」中心にまとめてみたいと思います。
医療用ウィッグとファッションウィッグの違い
医療用ウィッグとは、主に抗がん剤治療中の方や脱毛症などの方に使用していただくことを想定して作られたウィッグを指します。
しかし、仕様などに明確な規定がある訳ではなく、その定義も明確に決まっているわけではありません。
医療用としてウィッグをしようされる抗がん剤治療中の方や脱毛症の方は、1回の着用時間や着用期間が長く、また外見による精神的負担を軽減を求められる場合が多いため、医療用ウィッグには、長時間の着用に耐える「快適さ」や、夏季でも快適に過ごしやすいように「通気性」があること、さらには、デリケートな地肌に優しい「素材」を使用していることや、治療中の外見に対する精神的負荷の軽減ができる「自然さ」などが求められるかと思います。
そのため、医療用として販売されているウィッグの多くは、着用時の快適性と通気性、着用時の自然さを前提条件に、地肌に優しい素材を使用して作られていることが多く、この辺りが奇抜なカラーやスタイルも多いファッションウィッグと医療用ウィッグの違いとなります。
もちろん医療用としてファッション用のウィッグが使用できないわけではありませんし、ファッション用途して医療用ウィッグも使用できないわけではありませんよ。
MWIGとは?誕生の背景
医療用ウィッグに明確な定義がある訳ではない中、2015年になってウィッグ企業が任意で参加する業界団体(日本毛髪工業共同組合=JHAIR)によってMWIGというウィッグの規格がスタートしました。
JIS(日本工業規格9623)に適合して、抗がん剤治療中の方などが使用するにあたって安全面において最低限の品質を求める規格となっています。
検査項目としては、「アレルギーのパッチテスト、遊離ホルムアルデヒドのチェック、洗濯堅ろう度、汗堅ろう度」の4項目をチェックして一定基準を満たしているものを「MWIG」として認定しています。
MWIGとして認証を得るには、まずはJIS(日本工業規格9623)規格に適合する必要性があり、検査方法としては、ウィッグを「①髪の毛部分 ②ネット部分 ③スキン部分 ④内部キャップ」などのパーツに分けて、それぞれのパーツごとに検査する項目が定められています。
例えば、髪の毛部分なら「ホルムアルデヒド、アレルギーテスト」といった具合です。
ウィッグ企業は、JISで定められた検査方法ができる検査機関に試料となる髪の毛やキャップの部材を送り、試験を受けます。
試験結果が返ってきて、その数値がJIS規格に適合するものであればOKになる、という手順です。
もちろん、試験数値がJIS規格に適合しない場合は、そのウィッグはMWIG適合ウィッグとはなることができません。
最後に、試験結果とそのウィッグがその部材で作成されていることを「自己適合宣言書」に記入して、MWIGの認証を受けることができます。
現在27社が認証事業者となっており、リネアストリアは2015年10月にMWIG認証事業者と認証されています。
(認証番号JHA1510L007)
リネアストリアの医療用ウィッグ
冒頭にて、抗がん剤治療中の方や脱毛症の方が使用するウィッグは「長時間の着用に耐える快適さ」と「夏季でもある程度通気性があること」が求められるとお伝えしましたがリネアストリアにはMWIGの認定を受け、治療中にも安心して着用していただけるウィッグがたくさんあります。
たくさんのお客様にご愛顧いただき、結果として医療用ウィッグの累計20万個の販売実績や、ネット販売ウィッグ部門で2012年より7年連続NO.1を記録などの実績を作らせていただきました。
それらを達成できた理由としては、たくさんのお客様から様々なとても貴重なお声をいただけたことと、私たちのウィッグへのこだわりがあります。 そのなかで私たちのこだわりをご紹介させていただくと……
妥協しない「おしゃれなスタイル」を実現
リネアストリアの医療用ウィッグでは、最新トレンドを反映させた「こんな髪型にしたいな」と思えるスタイルもご用意。
商品の企画に医療美容師も参加して、最新スタイルを研究!
年間15回以上に及ぶ海外協力工場での技術指導を行い、年間20スタイル以上の新作を発表しています。
自分で「うん、似合ってる!」と、思わず鏡を見たくなるウィッグたちです。
軽くて快適な「総手植え製法」
リネアストリアの医療用ウィッグは、ウィッグキャップに直接、手で植毛していく、「総手植え」製法を採用しています。
機械植えで大量生産されるウィッグとは違い、ウィッグそのものが軽く、頭皮に髪の毛が生えているような自然さを再現しました。
長時間の着用に必要な、軽くて快適なつけ心地と、年間を通じてご着用いただける通気性は、総手植え製法だからこそ叶います。
「つむじ」を自然に
ウィッグの自然さを決める「つむじ」部分にもこだわりがあります。
地肌に近いカラーの素材選びや通気性、毛の立ちあがり、分け目を変えられるつむじなど、 様々な種類のつむじをご用意しています。
「電車などで上から見られても安心!」とご好評いただけています。
ウィッグユーザーのスタッフも開発に参加
リネアストリアのスタッフの中には、ウィッグの利用歴が長いウィッグユーザーも在籍しています。
リアルな意見やアイディアを反映しながらウィッグの開発を行っています。
脱毛症などで日常的にウィッグをご使用の方にも、たくさんご愛用いただいております。
医療用ウィッグで低価格に挑戦
医療用のウィッグは、ファッション用のウィッグと比べるととても高価で、オーダーメードで作ると数十万になることも。
そんな中で、金銭的な負担を軽減し、少しでも気軽におしゃれを楽しんでいただけるように、リネアストリアでは1万円代前半からの価格設定で医療用ウィッグをご提供させていただいています
ウィッグ探しのおてつだい
医療用ウィッグの定義はわかったものの、初めてのウィッグ探しには、まだまだ疑問はつきませんね。
実際にウィッグを選ぶには何をポイントに選べば良いのか、ウィッグ選びの方法をまとめましたので、参考にしていただければと思います。
「スタイル」から選ぶ
ショートスタイル
お手入れのしやすさを重視される方には、ショートスタイルが人気です。
また、ミディアムやロングスタイルに比べ軽いので、お仕事などで長時間使用される方にもおすすめです。
ミディアムスタイル
色々なイメージが作りやすく、幅広い年代の方に人気のあるスタイルです。
ショートスタイルに比べ長さがあるので、束ねたりアレンジをすることが可能です。
ロングスタイル
様々なアレンジを楽しむことができます。
長さがある分、静電気が起きやすく、他のスタイルに比べウィッグの消耗が早いのがデメリットです。
「毛材」から選ぶ
人工毛や人毛など、なんとなくわかるものの特長まではなかなかご存知ない方が多いものです。
そこで、簡単ではありますが、毛材ごとの特長をご紹介させていただきます。
見た目や肌触りはもちろん、ご利用期間やご利用頻度なども考えながらお選びいただくと良いかもしれませんね。
人工毛
化学繊維で作られた人工的な髪の毛です。形状記憶されているので、スタイルが崩れにくくスタイリングも簡単!
お手頃な価格で買い替えがしやすいのがメリット!
耐久性は、着用頻度にもよりますが3~4か月が目安です。
人毛100%
人工毛に比べると毛質がしなやかで柔らかく、手触りが良いのが特長。
人工毛特有の光沢や毛束感がなく自然ですが、癖がつきやすいのでブローなどスタイリングが必要。
耐久性は、着用頻度にもよりますが約1年が目安です。
人毛MIX
リネアストリアの人毛MIXは、人毛30%・人工毛70%で配合しています。 人毛と人工毛の良いところをミックスしているのでバランスが良く、見た目の自然さとお手入れやスタイリングがしやすいのが特長! 耐久性は、着用頻度にもよりますが約半年が目安です。
「カラー」から選ぶ
自分の好みに合わせて、様々なスタイルから選ぶことができるウィッグですが、ご自身の納得のいくカラーを選ぶことも自然に見せるためのポイントです!
リネアストリアのウィッグはカラーが豊富なことも大きな特長です。
また、医療用ウィッグのカラー選びは、いつもより少し明るめのカラーをお選びいただくと良いかもしれません。
治療中のおつらい時期にも明るいカラーのウィッグをつけると、お顔も明るく見えますよ!
ご購入前のサポート
医療用ウィッグについて、ウィッグ選びのポイントがわかっても、初めてのウィッグ探しは、まだまだ不安がいっぱい!
毎日来ている洋服や、大好きな靴やカバンでさえネットで買うのは悩みに悩んで、勇気をふりしぼって買うのに、 初めてのウィッグがそんなにすぐに、そして簡単に決められるはずはありません。
リネアストリアでは、ご購入前のサポートをご用意しています。 安心して、納得のいくウィッグライフを送るため、ぜひご活用ください。
ご自宅試着サービス
リネアストリアのウィッグをご自宅へお届けします。実際にご試着いただき使用感をお試しいただけます!
サイズがわからない、自分に似合うスタイルがわからない、毛質を実際に見てみたい、どんな色がいいかな?など購入前のご不安も試着することで解決できます。
貸出期間は3日間、一度に2つまでお試しOK、そのまま購入もOK、最短翌日到着になります。
● 利用方法
①「ご自宅試着可」の対象ウィッグより2点までご希望のウィッグをお選びください(※すべての商品が対象ではありません。ご了承ください。)
②お電話、インターネットからお申込みください。
③ご自由に試着してみてください。
④ウィッグ到着から2泊3日以内にご返送ください。
そのままご購入も可能です。
そのまま購入をご希望の際は、お電話もしくはインターネットのお申込みフォームからお手続きをお願い致します。
お電話でのご相談
購入前に確認したいことや、ご不安なことをお電話にてご相談いただけます。
ウィッグ選びにお困りの際はお気軽にお電話にてご相談ください。
リネアストリア直営サロン
リネアストリアの医療用ウィッグをご試着いただける直営のサロンが東京と大阪にあります。
ご家族様やお連れ様とも一緒にご来店いただけるように、ゆったりソファがある完全個室です。
完全ご予約制ですのでお待たせすることもありません。
ウィッグ着用のコツや、お家でのお手入れ方法もお伝えさせていただきます。
お気に入りのウィッグが見つかったら、必要に応じて似合わせカットでより自然に!
当日持ち帰りもOKです!
認定サロン全国展開中
リネアストリアの直営サロンがお近くにないエリアでも、リネアストリアの医療用ウィッグをご試着、カット、そのままお持ち帰りができるようにと各地域の美容室の協力をいただきながら展開中! 直営サロンと同じく、ウィッグの相談やカウンセリング~ウィッグの似合わせカットやフルカットまで対応しています。 ウィッグ購入代金は、インターネットサイト掲載価格と同一価格、直営サロン同様、前髪うぶ毛カットは無料です!
各地方自治体のウィッグ助成金との関わり
現在100を超える自治体で、抗がん剤治療などに伴う医療用ウィッグの購入に対して助成金を支払う取り組みが行われています。
金額では1万円〜3万円ほどの助成金を出している自治体が多いようです。
申し込み方法などは各自治体によって異なりますが、大抵の場合、がん治療受診証明書とウィッグ購入の際の領収書が必要になるようです。
助成金の対象となるウィッグですが、現在のところ「MWIG」でなければ対象ウィッグとならない、ということはないようです。 あくまで、がん治療に伴う抗がん剤治療中の脱毛に対処するためのウィッグという位置付けであれば、MWIG規格に適合していなくても、助成金の対象となっているようです。
医療用ウィッグに対するリネアストリアの考え方
リネアストリアでは、天使シリーズ、人毛ウィッグシリーズを中心に50を超えるスタイルがMWIGに適合しています。
しかし、抗がん剤治療中の方や脱毛症などの方に、必ずしもMWIG適合ウィッグからだけ、ウィッグを選んでいただく必要はないと案内しています。
医療とそれ以外という分け方でウィッグを選んでいただくよりも、ご自身のライフスタイルやご予算に合わせてウィッグを選んでいただく方が お客様によりHAPPYになっていただけると考えるからです。
実際に多くの抗がん剤治療中の方や脱毛症の方が、3,000円台のファッションウィッグなどをご使用いただいております。
スタイルやカラーなどでMWIGのものよりも選択肢が豊富だからです。
様々なカラーやヘアスタイルのウィッグを、まるで服を着替えるようにその日の気分や遊びに行く場所に合わせてコーディネイトしていただきお仕事中は「天使のボブ」だけれど、遊びに行くときは思い切って「HEART BEAT」シリーズの明るいカラーをチョイスするなど、そんな楽しみ方をしていただきたいです。