人毛ウィッグ、ケア方法で耐久性が変わるって知ってた?
肌あたりがいいから人毛ウィッグを使用してみたけど、パサパサしてきてこの手触りどうやって長持ちすればいいのって思うことはありませんか?
そうなんです、人毛ウィッグはお手入れの難易度が人工毛より少し高いんですよね。
でも、この肌あたりが長持ちしてくれたらすごく嬉しいですよね。
今回はそんなお悩みのある皆様に、長持ちさせるための秘訣をお伝えします。
ポイントは「コーティング」。
リネアストリアだけのサービスもあるのでぜひ最後までご覧ください。
人毛ウィッグの特徴
毛質(REMY・ノーマル)
人毛100%の毛質でも実は2タイプに分かれます。
それがREMY人毛とのノーマル人毛です。
REMY人毛
キューティクルを残した最高級人毛。
櫛通りなめらかで耐久性が長い。
リネアストリアでは毎日の使用で1~2年近くの耐久性。
ノーマル人毛
キューティクルを外しているので耐久性はREMYより劣るが、REMY人毛よりも安価に購入できる。
リネアストリアでは毎日の使用でおよそ半年~1年くらいの耐久性。
パッと見て2つの違いまで分かる方は少ないと思いますが、触り心地はREMY人毛の方がより自然な印象です。
そもそもキューティクルとは?
キューティクル(毛小皮・毛表皮)は髪の表面を覆っている部分。
外部の刺激から髪内部のたんぱく質や水分が失われないように働くと同時に、髪につやを与える役目。
そのためREMY人毛の方が耐久性がいいということになります。
全部毛先に向いて一方方向である鱗状のキューティクルは、ウィッグに植える際にすべての髪の根元、毛先をきちんと揃えて植えないと絡むので製作が大変。
なので時間もコストもかかります。
一方ノーマル人毛は希塩酸処理でキューティクルを剥離した人毛です。
髪を保護するキューティクルが無いので、キューティクルがあるものに比べるとどうしても傷みが早くなります。
しかしキューティクルが剥離されているため、髪の向きを揃える必要がありません。
そのため比較的安価で人毛ウィッグを作ることができます。
人毛のお手入れ方法
人毛のお手入れは難しいと聞きますが、何が難しいのか?
それは
1つ
形が変動する 人毛ウィッグを作成するために複数人の髪を集めてつくります。
髪質はひとそれぞれな為、毛質が異なります。
同じ商品を洗い替え用に2つ目を用意したとしても全く同じではないです。
うねり、ひろがり、はねがある場合も。
スタイリングしても天気によっては崩れてしまうという日もあります。
耐熱性なのでアイロンやドライヤーで整えてください。
熱の温度は通常よりも少し低めの160℃くらいが髪に負担が少ないのでおすすめです!
2つ
退色 人毛ウィッグは紫外線やシャンプーの洗浄力により色落ちします。
元の色よりもだんだんと明るくなります。
おそらく数か月とかで明るくなるので、気になる方は染めるか、 購入の時に一つ暗い色を購入すると色落ちした時にちょうどいいくらいになるかもしれませんね。
他の毛質と違ってカラー・パーマ・縮毛矯正等の薬剤を使う施術はOKです。
美容師さんにお願いしてあえてプリンカラーするとナチュラルさが増しますよ。
セルフカラーは根本につけてしまうと危険なので美容師さんにおねがいしましょう。
3つ
絡まり 洗う頻度が少なすぎると油分過多で束になって固まってしまいます。
そのため絡まりが生じます。
適切な頻度で洗う必要があります。
4つ
ぱさつき ウィッグは頭皮からの水分・油分が毛先までいきわたらないため、ぱさつきます。
また髪内部の水分も少なくなり乾燥、冬場は特に静電気も原因となります。
また、退色によってもぱさつきます。
ぱさつきが増すと広がっていきます。
お手入れ方法を知ろう
うまく付き合うためにはケアが必須です。
何もしないとどうしても傷んでしまうので、少しでも綺麗に長く使用できるためにお伝えしますね!
普段のケア
トリートメント+ブラッシング
手触りをよくするために洗い流さないトリートメントを吹きかけてしてください。
傷みがひどい場合はオイル成分が多いと梳かしやすくなります。
オイルは蓄積すると逆に束になって絡んだりするので、ほどほどにしてください。
ブラッシングはほこりをはらったり、絡まりをほどくために普段から行ってくださいね。
使用していただきたいブラシは目の粗い、金属製のブラシ。
静電気を起こしにくいです。
毛先→中間→根本の順に梳かします。
お出かけ前や、使用後スタンドにかける際に行ってくださいね!
「フルウィッグのシャンプー方法」step1
まずブラッシング。先ほどと同じで毛先→中間→根本の順に梳かします。
step2
洗面器の中に35℃くらいのぬるま湯を溜めてください。水量が多いと毛先がぷかぷか泳いでしまうので、ひたひたになるくらいで用意してください。
step3
そこにシャンプーを入れます。
シャンプーはウィッグ専用シャンプー(もしくは市販のシリコン入りシャンプーでも代用できます。)入れていきます。
ウィッグ専用シャンプーの場合はひと回しの量、市販のシリコン入りシャンプーの場合は半プッシュくらいでOK。
※ノンシリコンシャンプーやオーガニックシャンプーは絶対に使用しないでください。
step4
手で溶かしていただいて、ウィッグを洗面器に全部入れていきます。
この時持ち方は利き手の反対で前髪を持つようにしてください。
この手は洗っている最中ずっとつかんだまま離さないのがポイント!
step5
上から利き手で押し洗いをします。
両面往復してください。(片面が4回洗えるように)
※梳かし洗いや、わしゃわしゃ洗ったり、浸け置きすると絡まりやすいので注意!
step6
とりだして、新しく先ほど同じ水量のお湯に張り替えてください。
押し洗いですすぎます。
お湯が濁ったり、泡立つ場合は何度かお湯を張り替えて、お湯がきれいになるまで繰り返します。
step7
トリートメントをお湯の中に入れます。
このトリートメントは市販でヘアマスクってかいている商材を用意してください。
500円玉台くらいを手でつぶしながら入れて下さい。
step8
そこにウィッグを全体入れ、5と同じように洗います。
※この時も浸け置きはNG
step9
すすぐときも同じようにすすぎますが、毛先がぬるぬるじゃないか、溶けきらなったトリートメントの塊がウィッグの内部に残っていないか確認してくださいね。
step10
水気をきるときはこれまたわしゃわしゃしないように。
きゅっと水気をきります。タオルの上に置いて、残りのタオルの余白で上から挟みます。
上から押さえて水気をさらにとります。
step11
タオルから取り出したら、洗い流さないトリートメントをつけます。
傷みがかなりひどい場合はオイル成分があってもいいですが、つけすぎには気をつけましょう。
step12
1と同じで毛先からブラッシングをします。
step13
自然乾燥で乾かした後に、気になるうねりやひろがりなどはアイロンやブローで整えてください。
完成です。
特別な日のケア
シャンプー方法の1~6までは同じ。
step7
少し温かいお湯(40℃くらい)とジップロックを用意します。
step8
ウィッグに直接トリートメントを塗ります。
この時使用するトリートメントはさっきと同じでも大丈夫ですし、馬油でもOKです。
馬油はヒトの油と近いみたいで良いみたいです。
step9
さっき用意したジップロックの中にきゅっと絞って水気を切ったウィッグを入れ、ジップロックにお湯は入れず密閉して下さい。
step10
お湯の中にウィッグが入ったジップロックを入れます。
湯せん状態にします。このまま20分程待ちましょう。
step11
ここからすすぎの工程~乾かす工程は ↑ 普段のシャンプーした後と同じです。
コーティングの必要性
ここまで自分でするのは難しい、自分でやっても手触りキシキシで効果ないのでは…
ちょっと着用しただけなのに絡まってしまう、毛先がパサパサしてまとまらない…
という場合はトリートメント後にコーティングをした方がいいのかもしれません。
コーティングというのはトリートメントの後にする工程です。
トリートメントで髪内部に水分等、栄養分を入れた後にすることで髪に入った水分を蒸発させにくいように膜をはることでバリアー的な役割をしてくれます。
傷み度合いによって仕上がりは異なりますが、確実にその時よりは手触りがよくなりますし、水分が入ることで広がりが収まりまとまりやすくなります。
めちゃくちゃに傷んでしまうよりも 前にしていただいた方がより効果を実感しやすいかと思います♪
残念ながらコーティング剤は市販では販売しておらず、代用が難しいですが…
それに、どこの会社様も成分は企業秘密となっていることが多いんです。
リネアストリアではそんな特別なケアとして「コーティング」を使用したメンテナンスをオススメします。
実際にご依頼していただくお客様はリピートしてくださる方がほとんどです。
リネアストリアのメンテナンス
人毛のウィッグは傷んでくるとキューティクルがあった髪もキューティクルがすり減っていきます。
そうすると髪内部の栄養が漏れていき、傷みが進んでいきます。
そこをキューティクルの代わりに覆い、守ってくれるのがコーティングです。そのため、するかしないかでは耐久性が変わるんです。
このコーティングはウィッグ作成時に行うコーティングと同じ内容で、通常のトリートメントより持続が長くなりますが、永久的ではございません。
(傷みの大小にもよりますが、購入時に近い状態にもどります)
リネアストリアでは、「トリートメントしてもキレイにまとまらない」「体調が悪いとスタイリングやケアが難しい」
そんなお客様のお声からメンテナンスサービスをスタートしました!
工程
step1
専用シャンプーで汚れやほこりを落とします。
step2
専用トリートメントとコンディショナーをつけ、髪の毛を柔らかくし、毛質を整えます。
step3
専用コーティング剤で保護膜を作り、乾燥や摩擦から髪を守ることで、ツヤのある毛髪をキープさせます。
step4
スタイリングをし、仕上げます。
step5
パッケージに入れて、ご記載の住所までお届けいたします。
詳しくは「サービスチケット」のページをご確認ください
お急ぎの場合はお電話にて一度ご相談くださいませ。
※人毛100%・人毛MIXにご使用いただけます。(人工毛のみご使用いただけません)