
ウィッグとかつらの違い

LINEASTORIAでは「ウィッグとかつら」の違いは何ですか?というお問い合わせをよくいただきます。
実際にはウィッグもかつらも、同じ意味ですので大きな違いはなく、男女間、世代間によっても若干呼び方がちがっているだけのようです。
ですが、今回はせっかくなので、「かつら」「ウィッグ」それぞれの名前の由来などを調べてご紹介します。
ウィッグとかつらの違い
ウィッグとかつらというのは、製品としては全くおなじ製品を意味します。
しかし、世代間や男女間、利用用途によって、その言い方・イメージに少し差が出るようです。
男性の場合には、「かつら」という呼び方をされる方が多いです。
「ウィッグ」と呼ぶとファッショナブルなおしゃれ用を想起される男性も多く、感覚的には80%近くの方が「かつら」と呼ばれるようなイメージです。
一方で、女性の場合には「かつら」よりも「ウィッグ」「ウイッグ」という呼び方をされる方が多いです。
「かつら」と呼ぶとどこか脱毛部分を隠すという「コンプレックスアイテム」というイメージが強く、 「ウィッグ」というと「ファッション用アイテム」というイメージをお持ちのようです。
そのため医療用は「かつら」、ファッション用は「ウィッグ」というように差がでる場合もあります。
同様に、若い年代の方ほど、「ウィッグ」と呼ぶ方が多い印象です。 コスプレ目的の方などが「かつら」ということはほとんどなく、「ウィッグ」と呼ばれることが多いようです。
ウィッグの語源は?
英語で言うところのwigの語源ですが、もともとは「Periwig」という言葉が省略されて「wig」となりました。
この「Periwig」という言葉は、16世紀のフランス語「Perruque」や、イタリア語「Perrucca」が起源とされています。
いずれも、「自然な頭髪」という意味だそうです。
英語の「Periwig」という言葉が今でいう「wig」の意味で使用されている、つまり「人工の髪の毛」という意味では1560年代から使われています。
(引用:語源辞典etymology dictionaryを参照)
もともと中世のヨーロッパは衛生状態もまだ悪く、髪の毛にノミやシラミなどの害虫がついてしまうのが人々の悩みでした。
そこで人々は髪の毛を切ってしまい、公式な場所ではウィッグを着用することで清潔を保っていたみたいです。
クラシック音楽家の個性的な髪の毛や中世の女性の盛り髪を作るのにも、ウィッグが大活躍していたってことですね。
その名残は今でもイギリスの裁判に見ることができます。
裁判官や検事、弁護士までウィッグを着用して裁判に臨む習慣があるのは、ウィッグが西洋の正装として欠かせないものだったからなのですね。
かつらの語源は?
「かずら」というのは元々は、つる草や草木の枝・花などで作った髪飾りを指していました。
万葉集にも「玉に貫きかずらにせむと」と歌われています。
そこから転じて、髪の毛を補うために添える毛髪のことを「かずら」と呼ぶようになったようです。
そこからお芝居用や婚礼用として発達し、現在のようにボリュームアップ用やイメージチェンジ用に実用的に使用されるようになったのは、戦後から。
どうしても、「かずら」というものが、着物に合わせて使用するというイメージが強いことから、「かつら」は少しお年を召された方の物というイメージが定着されているのかもしれません。
まとめ
以上のように、今回は「ウィッグ」と「かつら」という言い方の違いについて、そしてそれぞれの語源についてまとめてみました。
ウィッグとかつらは、現在ではほぼ同じものを意味する
しかし、年齢差や男女差によってそれぞれ「ウィッグ」「かつら」という言い方を好まれる
「ウィッグ」という言葉の語源は「自然な頭髪」という意味の「Periwig」から
「かつら」の語源はつる草や草木の枝・花で作った髪飾りの「かずら」から
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