子供用のウイッグ選びについて

大人用だけではなく、子供用でもウィッグがあるのはご存知ですか?
ダンスやピアノの発表会や、七五三の際に使用されるファッション用途はもちろん医療用のウィッグも販売されていますが大人向けのウィッグに比べると認知度は低いように感じます。
そこで今回は、お子様のウイッグ選びについてご紹介していきます。
利用シーン別のウィッグ紹介
発表会
下記の動画のように、ヘアアレンジに合わせてメッシュエクステやポニーテールなどのエクステやポイントウィッグを使用することで、個性や華やかさを演出することができます。
七五三

お子様の一大イベントですね。
女の子ですと、可愛く髪型を決めてあげたい。
そんな願いが叶うのがお団子シュシュやロープウィッグ、前髪ウィッグなどのポイントウィッグです。
3歳の子ですと、まだ髪の毛のボリュームがなかったり、長さが足りなかったりなどのお悩みを解消してくれます。
仮装

ハロウィンなどのイベントや、幼稚園や保育園の演劇などで、なりたいイメージがある場合やガラッとイメージチェンジをしたい場合はファッション用のフルウィッグでイメージにあうものを探してみるといいかもしれません。
しかしお子様向けのフルウィッグは、成人向けフルウィッグと比べ取り扱っている店舗が少なかったり、スタイルやカラーが少なかったりする場合があるのでその点はご注意ください。
医療用

脱毛症などにより年齢に関係なく医療用でウィッグが必要になる場合があります。
しかしお子様向けの医療用フルウィッグは、お子様向けファッション用と同じく取り扱い店舗が少なく、場合によってはフルオーダーやセミオーダーになってしまうこともあります。
ただし中学生や高校生くらいのお子様で、円形脱毛症など部分的に隠したい場合は、規制品のトップカバーやキューブウィッグなどでも部分的にカバーすることも可能かと思います。
ウイッグの種類
ウイッグにもいくつか種類がありますので、お子様の用途によってあうものを選んであげましょう。
エクステ
エクステとは、「ヘアエクステンション」の略称で、 化学繊維や人毛でできた毛束を自毛に直接つけるつけ毛であり、 装着方法によってはいくつか種類があります。
自毛に長さを足したい時に使い、美容院で装着してもらうのが一般的で、 耐久性は1~3ヵ月程度もちます。
編み込み
エクステを自毛の根元に編み込んで糸ゴムで縛る方法。これだと、取り外しは糸ゴムを切って自分で取り外すことも可能です。
金属チップ
金属のリングに自毛とエクステの毛束を通し、 ペンチで自毛の根元に圧着します。 取り外しは、金属チップに圧をかけて緩めて取り外します。
シールエクステ
化学繊維の根本部分に両面テープが付いており、地毛を挟んで固定します。耐久性が約1か月と短いですが、自分でつけられるのも簡単です。
お子様には、シールの方が地毛に負担がなくていいかもしれません。
クリップタイプ
メッシュエクステやワンタッチエクステなどクリップで自由につけ外しが可能なウィッグになります。
化学繊維の人工毛が一般的で、耐久性は使う頻度によってかわります。
トップカバー

トップカバーウィッグはつむじ全体を覆うウィッグで、気になる前髪やトップのボリューム、白髪・プリンなどを隠したい際にオススメです。
着用方法にはコツがいるものの、上手に着用すれば、帽子をかぶる必要が全くないくらいとっても自然。
部分ウイッグやポイントウイッグとも呼ばれています。
ウイッグ用のクリップが内側についていて、地毛にクリップで固定する必要があるので、クリップに着用位置が脱毛症などでない場合は肯定することができないので、その点はご注意ください。
また、トップカバーの大きさでボリューム感がかわります。
耐久性は、使用頻度やお手入れの状況、髪質によりますが、人工毛で3〜4か月。人毛MIX毛で、半年〜1年。人毛で1年ちょっとです。
キューブウイッグ

キューブウィッグは、ウィッグメーカーのリネアストリアがより”自然に着用できるウィッグ”をコンセプトに、 2013年から約1年の時をかけてハーフウィッグをベースに開発したウィッグです。
キューブウィッグの最大の特徴は、名前の通り頭部の九分(九部分)をおおい、おおわない残り一分(一部分)で ご自身のつむじを使用する仕様にあり、従来のフルウィッグやハーフウィッグより自然にウィッグを着用いただけます。
また、フルウィッグと比較すると、キューブウィッグは着用時の締め付けや窮屈感を和らげることができ、トップ部分をおおわないことで通気性がよく、ハーフウィッグとの比較では、より自然に着用できるといった感じになります。
耐久性は、使用頻度やお手入れの状況、使う頻度によってかわります。
フルウイッグ

マシンメイドとは総手植えは(ハンドメイド)のウイッグがあり、医療用としては主に着用感や地肌に優しい仕様の総手植えが一般的です。
フルウィッグはトップカバーやキューブウィッグと違い、頭全体を覆いかぶせる用に着用し、一瞬で好きな髪型、髪色になることができます。
しかし、サイズが合っておらず小さい場合は、ぶかぶかでずれてしまったり、逆にサイズが大きい場合はしめつけで頭が痛くなってしまい、またサイズが合っていないことがスタイルの崩れにもつながってしまうので、サイズ選びには注意が必要です。
希望のスタイルやカラーで、どうしてもサイズが合うウィッグが見つからない場合は、セミオーダー(カスタムオーダー)やフルオーダーをご検討いただくことをおすすめします。
耐久性は、こちらも使用頻度やお手入れの状況、髪質によりますが、人工毛で3〜4か月。人毛MIX毛で、半年〜1年。人毛で1年ちょっとです。
ポイントウイッグ
前髪ウィッグやポニーテールウィッグなど、フルウイッグやキューブウィッグと違い、頭の一部分に対して使用するウイッグなので、フルウイッグやキューブウィッグとくらべると、比較的簡単に着用することができます。
その分、地毛とポイントウィッグの色が合わないと馴染みにくいのですが、色さえ合わせてあげれば、ヘアアクセサリーのような感覚で、スタイルチェンジできます。
普段使いはもちろん、イベントなどのコーデにもぴったりで、種類もたくさんあるので用途に合わせた使い分けが可能です。
前髪ウイッグ

前髪ウイッグは前髪部分だけのウィッグで、前髪を切りすぎた時や、前髪を作りたい時などにおすすめです。
前髪を変えるだけで印象を大きく変えることが可能なうえ、パチンとクリップをとめるだけの簡単装着仕様なのでとても便利です。
前髪を切らなくても伸ばし中でも癖毛で前髪が下ろせない。。そんな時、5秒で理想の前髪ができます。
ポニーテール

地毛に巻き着けるだけで簡単にポニーテールが完成!アレンジが苦手な方でも、簡単にひと手間加えたおしゃれヘアーに変身できます。
2個付けでツインテールにも。もちろんほかのアレンジOK!
お団子シュシュ

簡単でお手軽ポイントウイッグ。
だれでも簡単装着でシュシュタイプで簡単にお団子が作れる 「お団子シュシュ」エクステや前髪ウィッグ等との相性も抜群です。
アレンジ無限大!色んなアレンジを楽しんで下さい。
バンダナウイッグ

お手持ちの帽子と合わせて簡単にかぶれるウィッグです。
家の中、宅配便の受け取り、急なお出かけ時にもすぐにかぶれて便利!
また、締め付けも少なくリラックスタイムにも使用していただけます。
前髪部分はマジックテープになっているので、高さの調整、脱着が可能!
前髪あり・なし、どちらのスタイルもお楽しみいただけます。
運動(体育の授業)の時どうする?
お子様がウイッグを着用する際は、体育の授業などで運動するときにいろいろと心配になると思います。
そこで、そんな時にできる対策をいくつか紹介します。
ズレないために
・ウィッグネットを着用している場合、ウィッグとネットをピンで固定する。
(ウィッグネットがずれてしまうといけないので、ウィッグネットを着用するさいにも、アメピンなどでしっかりと固定してください)
・アンダーキャップを着用する場合は、アンダーキャップとウィッグを両面テープで固定する。
・体育帽を着脱する際に、髪の毛を抑えるようにする。
また、スポーツをする際の対処法に関しては「こんなときどうする?スポーツをするとき」でもご紹介しております。
汗対策
・ウイッグの裏側に汗わきパッドを貼ると汗を吸収してくれます。
ウィッグ側に貼り付け、汗わきパッドの吸収する面が頭側になるようにしてあげましょう。
ウィッグ専用汗取りパッド(20枚入り)(I型)

薄型なのにしっかり汗を吸うリネアストリアのウィッグ専用汗取りパッドです。
ウィッグ着用時に汗が流れ落ちるのを抑え内部の蒸れなども軽減してくれるので快適にお過ごしいただけます。
また、ウィッグの汗対策に関しては「こんなときどうする?ウィッグの汗対策」でもご紹介しております。
まとめ
ウィッグにもさまざまな種類があるので、まずはウィッグの種類を知りお子さまの用途にあったウィッグを選んであげてくださいね。
また、いったん使用しなくなる場合は、シャンプーなどのお手入れをしたうえで、保管してくださいね。