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つゆ「自分だけじゃない、仲間がいるって心強い。」

ウィッグは、わたしと咲く。つゆ「自分だけじゃない、仲間がいるって心強い。」

2020年12月、LINEASTORIAスタッフのmariaがアレンジしたウィッグで結婚式を挙げる。
脱毛症になったことでウィッグと出会い、現在はInstagramでメイクやヘアアレンジとともに「ウィッグの楽しさ」を発信している。

私、『つゆ』について

つゆ様の写真

2020年12月、私は結婚式を挙げました。憧れだったリネアストリアスタッフのmariaさんがアレンジしてくれたウィッグ。それは、まるで自分の髪の毛をアレンジしたようでした。ウィッグでこんなことができるんだね!って夫と喜んだのを覚えています。

最初に式の話が出たのは、ウィッグをかぶり始めてまだ間もない頃。当時の私にはウィッグを楽しむ気持ちはなくて諦めていた部分もありました。ウィッグで結婚式を挙げるなんて、1ミリも想像できなかったんです。

私『つゆ』のことを知ってくれている方は、インスタグラムなどを見て「脱毛症の人、ウィッグの人」という認識だと思います。脱毛症の確立した原因は未だ解明されていないけれど、脱毛症がひどくなっていったあの頃の私は確実に抱えきれないストレスを感じていました。ただひたすらに頑張らなければいけなかった、でも何のために頑張っているのかわからなくなってしまったあの頃。

脱毛症と、ウィッグへの抵抗

つゆ様の写真
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最初に脱毛症になったのは6年ほど前。そして、専門学校卒業後に栄養士として病院に勤めていた頃に再発しました。元々現場の人数が少ない業界で、誰かが休めば無理をしてでも代理で出ないといけない状況。そんな中、入社して1か月で上司が異動になり右も左もわからない中で現場のトップを任されたんです。最初はやる気に満ち溢れていたけれど、周りの同期には頼れる上司がいて、私には困った時に助けてくれる人が誰もいないのがつらくって。色々抱え込むことが多くなり、ストレスは日に日に募っていきました。ある日代理で出勤してる最中に、車がぺしゃんこになるくらいの事故を起こしてしまって。「私、何のために頑張ってるんだろ……」って、その時に自分が抱えているストレスに気がついたんです。その頃には円形脱毛症になり始めていたので、身体がおかしくなるくらいだったらもう辞めようと思い退職を決意しました。

どんどん脱毛が広がっていくうちに「そろそろウィッグを使わなきゃいけないのかな……」と思うようになって。でも、ウィッグをかぶったら絶対不自然に見えるだろうし、なんであの人ウィッグかぶってるんだろう?と周りに思われるのがいやだったんです。それと、まさかウィッグを使うまでには至らないだろうと最初は調べることもしていませんでした。ギリギリまで地毛で過ごしたくて、脱毛部分をアレンジで隠したり帽子をかぶって生活していたんです。それでも、1年くらい経ちついに隠せる限界が来てしまったので、気が進まなかったけれどウィッグを買うことにしました。

ウィッグをかぶり始めたばかりの頃は、人前でウィッグをかぶることにも慣れていなくて。当時の私にとって、ウィッグはただ脱毛を隠すためだけのものでした。ウィッグ生活になって半年経った頃、周りに聞ける人もいなくてとにかくウィッグや脱毛症についてネットで調べる中、ブログやインスタグラムで情報発信している方達の存在を知りました。脱毛症であることを自ら公表し、お互いを励ましあったり情報交換しあう皆さんの姿を見て、「こんな風になりたい!」そう思いました。私も自分と同じようにウィッグで悩んでいる人の役に立てるんじゃないかと思い、ウィッグや脱毛症の発信をしようと決めたんです。

ウィッグをかぶるということ

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始めにリネアストリアのサロンへ行ってウィッグをかぶらせてもらったら、想像と違ってすごい自然で。今まで地毛が薄かったから、久しぶりに髪がある自分に戻れて嬉しかったのを覚えています。まだウィッグということを隠したい気持ちの方が強かったけれど、不自然に見えないし、今のウィッグってこんなにすごいんだと感じて。サロンでウィッグをかぶった瞬間から、ウィッグのイメージは良い方向に変わりました。その後他のスタイルもいくつか用意しようと思って、どうせならと普段しないようなショートや明るめのカラーを試すうちに、だんだんウィッグを楽しいと思えるようになりました。より自然に見えるように自分でカットしたり、ヘアアレンジを練習したり、脱毛症になる前よりお洒落に興味がわくようになったんです。

そして、結婚式をどうしようか悩む中、インスタグラムでリネアストリアスタッフmariaさんの投稿を見つけて。mariaさんのアレンジウィッグなら式を挙げられるかも、と思いmariaさんに相談すると、なんと大阪から東京まで出張でアレンジしてもらえることに。ウィッグでは難しいと思っていたアップヘアも地毛みたいにアレンジしてくれて。きっと無理だろうと思っていたウィッグでの結婚式を挙げることができました。
「ウィッグにしようか迷っています」そんなコメントを頂くことがあります。初めてウィッグをかぶる時はかなり勇気がいるし、ギリギリまで粘って粘って、最終手段としてやむを得ずウィッグをかぶったり。私もそのうちの一人で、徐々に抜けていったので限界まで地毛で過ごしていました。だけど、ウィッグ生活になってからは周りの目を気にしたり、脱毛部分が見えてないかずっと不安を感じたり、そういった精神的なストレスは前よりもかなり減りました。もしもウィッグにするか迷っている方がいたら、私はウィッグをおすすめしたいです。

伝えたいこと

つゆ様の写真
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病院で栄養士として1年半働いて、そのあと事務なども経験したけれど合わなくて長く続かなかったんです。脱毛症になったばかりでインスタグラムも始めていなかったあの頃、周りに同じ人もいなくて。なんで私だけなんだろうってマイナスな気持ちばかりでした。でも、暗い気持ちでいるとどんどん引っぱられちゃうから、私は趣味のアクセサリー作りに没頭する時間を作ることにしたんです。その趣味が高じてアクセサリーのパーツ屋さんに1年間勤めました。

ウィッグや脱毛症についての発信はこれからも続けていきたいです。自分で立ち上げたアクセサリーブランドがあって、今は始めたばかりだけど、いつかその売上を通じてウィッグを必要としている人や団体の支援をしたいなと考えています。

現在、脱毛症は自分自身の細胞を敵と勘違いして攻撃してしまう自己免疫疾患が原因と言われています。ただ、自分で自分を追い詰めたり、ストレスを溜め込むのは身体にも良くないから、同じ悩みを持つ方達に言いたいことは「もっと周りの人に打ち明けてほしい」ということ。我慢は決して悪いことではないけれど、周りはきっと迷惑だなんて思っていないはずだから、我慢せずにつらい時はつらいって打ち明けてほしいんです。

「周りの人には最初にどう打ち明けましたか?」インスタグラムで質問や相談を頂く中で、夫や恋人に病気のことをどう伝えたらいいのか悩んでいる方は多いと思います。私が初めて夫に脱毛症のことを打ち明けたのは、まだウィッグもかぶっていない頃でした。お泊まりで結んでいた髪をほどかないといけなくて。後頭部に2、3か所脱毛があったから、その時に「実は脱毛症なんだよね」と伝えました。円形脱毛がどんどん増えていく中で、これから先治るかもわからないし……と悩みを打ち明けると、「あ、そうなんだ。全然気づかなかった」って(笑)。夫はポジティブな人で、話を沢山聞いてもらったとかはないけれど、ありのままの姿を受け止めてくれるだけで私にとってはすごく支えになったんです。「きっといつか治るよ」という夫の言葉で、容姿に対してあんまり神経質にならなくなったというか。脱毛症だと知られたくなかったけど、意外とそんなに気にすることじゃなかったのかなって気持ちが楽になったんです。だから、一人で自分の殻に閉じこもるよりは、家族や仲の良い友達、相談できる人には溜め込まずに吐き出した方がいいと思います。

私自身も、未だに「治ってもまた再発したら同じ恐怖を味わうのかな」と不安になることもあります。だけど今は、同じ悩みを持つ人が周りにいること、そしてその方達からいただくコメントやメッセージに元気をもらうことも沢山あって。見てくれている人がいるからこそ私も明るくいられる。自分だけじゃない、仲間がいるって心強い。本当に感謝でいっぱいです。

ウィッグをかぶる人も、
かぶらない人も

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ウィッグをかぶるきっかけは脱毛症だったけど、そのおかげで楽しさを知れたから、その良さを沢山の人に伝えたいです。ウィッグをかぶる人にも、かぶらない人にも、病気やウィッグに対しての偏見や抵抗を無くしていきたい。ウィッグを負い目に感じる必要はないし、もっと楽しんでほしい。私の発信が、悩んでいる方の一歩を踏み出すきっかけになればと思います。少しずつ自分にできることをして、「こうなれたらいいな」の実現のために動いていきたいです。

writer:Higuchi Sakura

メッセージ

自分自身の内面、が意見、生活、環境…ウィッグに出会っていろんな事が豊かになりました。自分を変えてくれた「ウィッグ」に出会えて本当に良かった!今よりもっともっとウィッグが身近な存在になって沢山の人が輝けますように

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