抗がん剤治療中の方へご経験者様インタビューRuさま
Model Interview

できることはできる時に
やっておくこと

発覚、手術、手術

最初に変だなって思ったのは2016年10月くらいです。
体調が悪く、咳が続いたり、生理中でもないのに下腹部に痛みがあったり、お腹が張っている気がしました。
ウェストが多少太くなったのは、年齢からくるものかなとも思っていたんですけど、食欲もない、体重も落ちているのに、お腹は張っていて、これはイヤな感じがするなと。
そこで、婦人科・内科がある病院に行ってみました。
婦人科のエコーですぐに、「腫瘍がありますね」と言われました。

良性腫瘍なのか悪性のものなのか、卵巣はあけてみないと分からないんですよね。
とりあえず手術となって、右の卵巣と大網(たいもう)を切除しました。
病理検査の結果は悪性でした。
事前検査で悪性かもしれない、良性と悪性の中間の境界線かどちらかだと言われていたのですが、術後一時麻酔が覚めた時に、簡易検査結果を伝えられ「悪性なんだ〜悪性なんだ〜」と先生の言葉が現実じゃなければいいのにと思いながら、また眠ってしまいました。
最初の手術の2ヶ月後に、左の卵巣と子宮とリンパ節をとる手術。
やっと最初の手術から回復して痛みもなくなってきたのに、また手術かよぉって(笑)
それでも一気に全部切るより、心の準備ができてよかったのかもしれませんが。

抗がん剤治療がはじまった

抗がん剤治療って、どうしてもドラマで出てくるような悲惨なイメージがあって。
吐く、動けない、髪の毛も抜けてしまう、どんどん弱っていく、、、
だから治療を受けるのにすごく抵抗がありました。
お薬が効きにくい種類のガンだとも言われていたので。
効かないかもしれないのに、なぜやらなきゃいけないんだと反発して(笑)
そんなにすごく長生きしたいわけでもないし、子供がいるわけでもないし、とか。

迷っていた時に、病気のことを調べたり色々な方のブログを見たり、友人に相談したりしました。
ある方から、「できることがあるのにやらないのは、それは消極的な自殺みたいなものじゃない?」と言われて、そうかぁ〜と背中を押してもらった感じです。
やらないで後悔するよりもやって後悔するかと思ったら、腹が決まりました(笑)
やると決まったら、いろんな方のブログを見て、副作用とかその対処法とか調べて。「みんな頑張ってるんだから、私もきっと、できるだろう」と思いました。

2017年4月から抗がん剤治療がスタート。
タキソール、カルボプラチン×6クール。
一回で5〜6時間を3週間に一度。今4回目が終わったところです。
抗がん剤点滴後の2〜3日はしんどいですね。関節痛、指先の痺れ、味覚障害もあります。そんな時は家でゆっくりしたり、ドラマとか映画とか見て気分転換しています。
来週で5回目、そしたらあともう1回でゴール。
なんとか頑張ろうと思っています。

ウィッグ生活

もともと地毛はロングで量も多いんです。もとの髪型に近いロングと、したことのないショートウィッグを購入して、地毛だとこんな髪型できないなぁと思って楽しんでいます。

ウィッグ生活でつらいのはやはり暑いこと。
今は働いていませんが、満員電車で通勤するようになったら、ズレたりネットが見えているんじゃないかとか気になるだろうなと思います。
家ではタオルのターバンみたいなのをつけたり、ニット帽で過ごしたりしています。

そう!脱毛する前に髪の毛を短く切っておいた方がよかったですね。
私の場合、どうせ抜けるのに切らなくてもいいだろうと思っていたんですけど、洗面所でシャンプーしようとしたら、髪の毛が抜けてゴソっと絡まってしまっい、頭にミニーちゃんのリボンみたいな大きな固まりが出来てしまって、ほどけくなり自分でハサミで切りました。
力士の引退じゃないんだからって、自分で切りながら笑ってしまいました(笑)

できることはできる時にやっておくこと

今年の4月、奈良に桜を見に行ったんです。
いつもだったら、来年行けばいいとか、いつか行けるかとか、先延ばしにしちゃってたと思うんですけど。
ちょうど体調も落ち着いた時で、「よしっ!」って。
前からずっと行きたかったし、桜の開花に合わせて旅行に出られるってなかなかないし。これは行ってやるって。

やっぱり何年後とか、再発とかどうなんだろうって考えたら、不安にはなります。
だからこそなのか、今できることは、できる時にやっておこうって思います。

Ru’s
HISTORY
治療・ウィッグ・お仕事など
あれこれ

2016年11月 病気がわかる。
2016年12月 右卵巣、大網切除。悪性と判明。
2017年2月 左卵巣、子宮全摘、リンパ節郭清手術。
2017年4月 抗がん剤(タキソール、カルボプラチン×6クール)スタート。
副作用は2~4日目に関節痛、20日頃から脱毛、指先のしびれ、たまに味覚障害。
他社のファッションウィッグ購入。
2017年5月 リネアストリアでファッションウィッグ購入。
インタビュー日:2017年6月24日

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